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【短編小説】コンビニあと、図書館まえ

朝七時五十五分。駅から学校への道の途中にあるコンビニが、ユウとサキの集合場所だった。サキはホットミルクティー、ユウはメロンパンを買うのが定番で、それを持って、学...
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【短編小説】四畳半リセットライフ

目覚ましは鳴らない。締切も、打ち合わせも、もうないからだ。岡村は四畳半の布団の中で天井を見つめた。連載は打ち切り、単行本も出ず、家賃は滞納気味。それでも、漫画家...
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【短編小説】ペダルと日常のリズム

朝の空気は少し冷たく、心地よい。ペダルを踏むたびに、風が頬を撫でる。 優斗の朝は、決まって同じリズムで始まる。朝食を取り、カバンを肩にかけ、自転車に跨る。大学ま...
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【短編小説】病室206号の午後

骨折なんて、人生で初めてだった。 体育の授業中、バスケットボールの試合で派手に転び、左足を骨折。全治一ヶ月の診断を受けた慧(けい)は、仕方なく病院のベッドに横た...
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【短編小説】おかゆと魔法の一日

目を覚ますと、頭がぼんやりと重かった。喉は焼けるように痛み、身体中がだるい。最悪だ。 「あ……風邪、ひいた……」 かすれた声で呟きながら、布団の中で小さく丸くな...
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【短編小説】おかえりの合図

夕暮れの街を、由紀は足早に歩いていた。冷たい風が頬を撫でる。時計を見ると、もう夜の七時を過ぎている。今日も帰りが遅くなってしまった。 「優斗、大丈夫かな……」 ...
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【短編小説】電車の窓から

毎朝、同じ時間に同じ電車に乗る。会社員になってからずっと続く習慣だ。直人は特にそれを苦に思ってはいなかったが、ある日、ふと気になるものを見つけた。 通勤電車の窓...
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【短編小説】渡り鳥と彼の場所

陽太は海辺の町で生まれ育った。駅から少し離れた丘の上にある高校に通いながら、毎日同じ海の景色を見ている。潮風に吹かれ、波の音を聞くのが当たり前になっていた。 そ...
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【短編小説】パスポートと朝焼けのクロワッサン

「ちょっとエリカ、どこ行ったの!?」 パリ二日目。エッフェル塔を見た翌日は、美術館巡りと決めていた。でも、朝のカフェで「ちょっと写真撮る!」と席を立ったエリカが...
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【短編小説】放課後カフェ日和

学校が終わると、由紀は自然と透と並んで歩き出す。行き先は決まっている。学校近くの小さな喫茶店――「カフェ・サンセット」。 入り口のベルが軽やかに鳴ると、カウンタ...